今回は、「美容師アシスタント時代から「売れる美容師」の共通点を身に付ける方法を、お話したいと思います。
アシスタント時代に「売れる為にはどうするか?」と言う考え方は、常に考えておく必要があります。
スタイリストデビューした時にお客様がすぐ着くように、準備しておきましょう。
とは言っても、どうして良いのか、わからないですよね。
今は技術をとにかく磨くことが大切です。
それ以外に普段のサロンワークの中で、できる視点の磨き方をお話しますね。
結論から言うと、「売れているスタイリストの真似をする」と言う事です。
例えば、カウンセリングをしている時に、お客様と何を話しているのか?
店販商品が売れているスタイリストは、どんな話をしているのか?
そもそも売れているスタイリストの共通点は?
こんな話をしたいと思います。
これは、サロンワーク中に観察する事できますので、売れているスタイリストが、行なっている事を日頃からチェックして、自分がスタイリストデビューした時に、活かせるように準備しておきましょう。
まずは自己紹介から
- 美容業界に20年以上勤務
- 美容歴3年で技術売上100万円突破
- 美容歴3年目で店長就任
- 10年目で取締役就任
・アシスタント時代に身につけておきたいスキルを知りたい
・スタイリストデビューしたら売上を早くあげたい
・売れるスタイリストになりたい
売れているスタイリストを観察する
アシスタントの皆さんは、尊敬できるスタイリストがいますか?
例えば、
- とにかく技術が上手
- 接客が上手
- 教え方が上手い
- いつも笑顔
- プロ意識が高い
など、人によって違いはありますが、尊敬できるスタイリストがいる事はとても良い事です。
自分が目標としてどこを目指すのか、指標になりますよね。
今はとにかく、尊敬できるスタイリストや、売れているスタイリストの真似をする事が大切です。
お客様に喜ばれる何かを持っているのですよね。
これはアシスタントがこの先、売れるスタイリストになる為には、とても重要ですよ。
どんなに、優れた技術を持っていても、発揮する場がないと、意味がありません。
結果が全てのこの世界ですから、どんなにトレーニングしても、頑張ったとしても結果がでないと認めてはもらえません。
自分が商品として価値を上げていく為にはどうしたら、良いでしょうか?
まずは、自分の考えや、個性を置いといて、売れているスタイリストの真似をしましょう。
どこを見るのかと言うと
- 清潔感がある
- 表情が豊かである
- いつでも感情が穏やか
- お客様に似合うスタイルが提供できている
- スピード感があり、仕事が丁寧
- 人の話を聞ける
- お客様に提案ができる
- 自信があるように見える
- 挨拶がきちんとできる
- 感謝を言葉で伝えられる
他にもたくさんあると思います。
技術的な部分は、キャリアが無いからできないとしても、今からでもできる事ありそうですよね。
この辺りを真似してみると良いですよ。
急にはできないので、今からコツコツと、意識して真似しておきましょう。
スタイリストデビューしてから、必ず役に立つはずです。
売れているスタイリストの商品の売り方
美容サロンには、沢山の商品が陳列されていますよね。
今はアシスタントにも、商品販売力が求められている、サロンも多いのではないでしょうか。
アシスタントの人も、サロンから「店販商品をお客様に勧めて」なんて言われてる人も、いるのではないですか?
「店販商品にお客様に勧めるの苦手」と思っている人も、多いと思います。
私も実はその1人です。
私はスタイリストになってからも、店販商品をお客様に勧めるのが、苦手でした。
色々な感情が入ってしまうんですよね。
でも立場的に売上を上げなければいけない立場だったので、考えました。
店販が、売れているスタッフを観察してみようと。
そしたら、あったんですよ、共通点が。
商品説明をしない
1つは、商品説明しない。
「はっ?」て思いますよね。
シャンプーなどの商品を扱う時に、ディーラー、メーカーから、内容成分の話や効果などの聞きますよね。
「このシャンプーは、アミノ酸系界面活性剤が主成分で…..」とか言う説明。
あれを、一切お客様に伝えないですよ。
何を話ているのかと言うと、「これ使うとサラサラになるよ」「朝のスタイリングが楽になるよ」そんなんばかりです。
何が言いたいかと言うと「体験談」しか話していないんです。
TVのCMみたいに。
もちろん、お客様に聞かれた時は答えますけど、実際はあまり聞かないお客様が多いです。
お客様が知りたい情報は、「自分がこの商品を使ったら、どんな良い効果があるのか?」なんですよね。
商品を売るのが、上手なスタイリストは、この方法やっているから、良く観察してみてね。
キャンペーンをお客様に勧めない
2つ目は「キャンペーンを売らない」事です。
よくサロンで「今ならなんと、20%OFF」みたいなキャンペーンやっていませんか?
あれで、興味のないお客様に、商品を勧めるのは良くないです。
なぜかと言うと、「自分がされたらどうなのか?」考えれば良くわかると思います。
いきなりショップに行って、欲しくもない「この洗濯機、今なら20%OFFで買えるのですがいかがですか?」って言われても買いませんよね。
でも売りたいがあまりに、これをやっているスタッフが多いんですよね。
「今、新商品のシャンプーが20%OFFで買えるキャンペーンやっているのですが1本どうですか?」
これみていつも思うのですが、それでは売れません。
これでは、先ほどの「洗濯機買いませんか?」と同じです。
ではどうすれば良いか?
「いきなり、キャンペーンの商品を売るのではなく、まずはお客様に欲しい商品を聞く」ということです。
キャンペーン商品を売りたいのは、サロンの都合であって、お客様のニーズではありません。
それを無視して、売ろうとしても、売れないし、お客様にも嫌われてしまいます。
売れるスタイリストはどう聞くか?
この会話の中に、キャンペーンの話は一切でてきません。
でもお客様は、この後シャンプーとトリートメントを購入して頂きました。
なぜだと思いますか?
お客様の欲しい商品を一緒に探して、「こんな商品を使うと良いですよ」ってご案内しただけなんです。
そしたら、「そんな私の悩みを解決してくれるアイテムあるんだったら、早く言ってよ!」ってなるわけです。
アシスタントの皆さんは、これを必ず覚えておいてね。
技術メニューをおすすめしたい時にも使えますから。
売れているスタイリストは、必ずやっているから、良く観察してみてね。
売れているスタイリストは悩みにフォーカスする
先ほどの商品の所でも書きましたが、売れているスタイリストは、「お客様の悩みにフォーカス」しています。
フォーカスとは「集中」「焦点」と意味ですが、ここに目を向けています。
カウンセリングの時に必ず聞いて、その悩みを改善しています。
例えば
このように、お客様の悩みを解決してあげています。
アシスタントの人がモデルさんを呼んでトレーニングする時も、課題はあるにしても、カウンセリングの時は必ず聞くようにしましょう。
例えば、一色染めの、ワンメイクのトレーニングがあったとします。
現在の明るさは、10LVです。
そしてカウンセリングを行います。
「髪の色がすぐに抜けてしまうので、暗い色にしたい」とモデルさんは言っています。
この悩みの中にも、原因がいくつか隠れています。
- 使っているシャンプーの洗浄力が強くて、色落ちしている
- もともとのアンダーベースが明るい
- 色が落ちやすいカラーを選んでいる
- ダメージレベルが高い
- アイロンなどを毎日使用している
- 髪を乾かさない
この他にも原因があると思いますが、カウンセリングの時に改善策を考えないといけません。
この時にこのモデルさんが、何に悩んでいるか?どうしたら改善できるか?を紐解いていきましょう。
このケースでは大きく分けて2つ考えられます。
「そもそも明るい色が好きだけど、色がすぐに落ちてしまうのが悩み」
「暗い色が好きだけど、すぐに落ちてしまうのが悩み」
この2つの悩みだけでも、技術的なアプローチが変わってきます。
そしてカラーの仕上がりも変えてあげる必要があります。
明るい色が好きだけど、色がすぐ落ちてしまうのが悩み
もともと明るい髪の色が好きな人に、暗い仕上がりにしてしまうと、お客様は喜んではくれません。
寒色系の色にするならば、なおさらです。
仕上がりのイメージを事前に説明して、「寒色系の色は暗く見えてしまうのですが、大丈夫?」などきちんと説明してあげましょう。
そして、色のデメリットも伝えます。
そして雑誌や映像できちんとビジュアルで確認します。
その時はだいたい、こちらが思っているより明るい色を選ぶケースが多いです。
「暗くしたい」と言っても、人によって違いますからね。
そうは、言っても、もともと「明るい色が好み」ですので、少し明るく仕上げるのがポイントです。
10LV→8LVにして、シャンプーやトリートメントでケアしてもらい、アイロンや髪を乾かしを教えてあげてください。
暗い色が好きだけど、色がすぐ落ちてしまう悩み
この場合考えられるのが、もともとアンダーベースが明るく、痛んでいて色が抜けてしまっているケースが多いです。
カウンセリングの時に過去の履歴を良く聞いてみましょう。
とにかくダメージしている可能性が高いので、前処理をしっかり行い、カラーのアルカリ度も4.5%〜3%まで下げて行います。
もし、色が暗い状態を保ちたければ、10LV→6LVまで下げても良いと思います。
モデルさんに雑誌や映像で仕上がりの色を確認して、共有しましょう。
そしてから、シャンプー、トリートメントでケアしてもらい、アイロンの使い方や乾かし方を教えてあげましょう。
モデルさんの悩みを読み解いてあげる
「髪の色がすぐに抜けてしまうので、暗い色にしたい」という悩みだけでも、カウンセリングでどう判断するかによって、アプローチが変わってくる事が理解できたと思います。
この2つのケースを見ただけでも、アプローチ方法が変わってきます。
まずは、良く話を聞く。
悩みが何かを確認する。
雑誌や映像で具体的にビジュアルで確認する。
技術的アプローチを考える。
悩みの改善策を伝える。
仕上がりのイメージを共有する。
この辺りが重要かと思います。
今回はかなり大雑把にお話しましたが、お客様にはありとあらゆる、悩みがあります。
そこに焦点を当ててあげないと、お客様の悩みを改善する事ができません。
悩みを改善してあげないと、リピートしてもらう確率が下がりますので、アシスタントの時から心がけてくださいね。
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