美容師のアシスタントの方の「スタイリストデビューまで行う大切な事」をお話したいと思います。
今回は「シャンプーから学べる大切な事」になります。
美容師のアシスタントになって、どうですか?
毎日遅くまで、トレーニング。
営業中は毎日やる事がたくさんあって、体力的にも肉体的にも疲れ果て。
休日もセミナーや撮影に同行し。
睡眠時間を確保するのが、精一杯。
こんな感じでは無いですか?
私はそうでした。
しかし、お客様から「シャンプー上手だね」って言われてみたり、スタイリストから「良く気付くね」なんて言われて、「美容師なって良かった」と実感して居る人も多いのでは。
たしかに美容師のアシスタント時代はとても大変ですよね。
自分でも「本当毎日しんどかった」ぐらいしか、覚えていないのですが、今思うと、とても大切だった貴重な時間を過ごしたと実感しています。
それはなぜかと言うと、アシスタント時代しか学べない事があるからです。
どう言う事かというと、「お客様のリアルな気持ちを聞ける」と言うことです。
「今日はあまり時間がない」「最近疲れてる」「彼氏、彼女ができた」など、シャンプー中や髪を乾かして居るときに、お客様が話してくれる時ありませんか?
スタイリストは時間が限られている為、実際アシスタントの方が、お客様に接している時間が長いのでリアルな会話を聞くことが、意外と多いんです。
この、リアルな会話こそが、必ず今後にいきて来ます。
「お客様の本音」をスタイリストになって短い時間で聞き取れる事や、感じられる事はとても大切なことです。
話を読み取れない、気持ちを察してあげられない、スタイリストはお客様が付きません。
アシスタント時代から、このスキルを磨いておく必要があるので、今の内から磨いておきましょう。
前置きが長くなりましたが、これから「シャンプーから学べる大切な事」をお話したいと思います。
その前に私のプロフィール。
プロフィール
・美容業界に20年以上勤務
・美容歴3年で技術売上100万円突破
・美容歴3年目で店長就職
・10年目で取締役就任
- 美容師のアシスタントが辛すぎるて、辞めたいと思っている
- アシスタント時代に学ぶことを知りたい
- 今現在自分は伸び悩んでいると、感じている
- シャンプーに自信が無い
アシスタントの「仕事がつらい」と思っているあなたへ
アシスタント時代に覚える事は、たくさんありますよね。
技術、接客、仕事の流れ、雑用など上げれば、キリがありません。
まぁ、でも大丈夫です。
美容師さんは引退するまで、勉強を続けていかなければなりませんから。
失敗続きなあなたへ
今は課題に追われてしまっているので、毎日覚えることが多くて大変だと思いますが、スタイリストになっても、経営者になっても勉強はずっと続きます。
ですから、今はコツコツと積み上げながら、前に進んでいきましょう。
でも「最近ミスばかりで、全然前に進んでない」と思っている人は、全然問題ないですよ。
「これは失敗した」という事を学んだから、次に気をつけるようになりますし、次の後輩にも伝える事ができます。
立派な学びです。
アシスタント時代の失敗なんて、私もたくさんありました。
めちゃくちゃ先輩から怒られましたよ。
ここでは書けない失敗も数多くあります。
でも大丈夫。
偉そうに見える、先輩もオーナーだって、アシスタント時代は沢山怒られています。
アシスタント時代の失敗はすべて学びです。
失敗を学びに変えていけば良い事ですから。
美容師は「ドラゴンクエスト」と一緒
「ドラゴンクエスト」って言うロールプレイングゲーム知ってますか?
あれと同じです。
たくさん失敗をして、色々情報を集めて、武器を揃えてレベルを上げて行く。
そうしたら、強くなれますよね。
最初からレベルの高い人はいません。
偉そうにしている、先輩もオーナーも、みんな最初はレベル1からのスタートです。
なのでコツコツと、今日できる事を精一杯やれば大丈夫です。
ただし、1つだけ気をつける事が、あります。
なんだと思います?
それは、「行動しない」ことです。
行動しないと、レベルが上がりません。
これは、アシスタントだけではなく、スタイリストも経営者も同じです。
行動しないで、成長が止まってしまいます。
だから少しずつで良いので、前に進んで行きましょう。
でも疲れて「HP」がなくなってしまったら、宿でゆっくりお休みしてくださいね。
アシスタントに重要な「シャンプー」について
さて、本題に入ります。
今、沢山の仕事を学んでいる、アシスタントの皆さんですが、今だからできる「シャンプー」のポイントをお話したいと思います。
シャンプーという技術が、作業になっていませんか?
美容師になってはじめて1人でお客様に携わる仕事の中に「シャンプー」があります。
テストをはれて合格して、1人で携わる技術として「シャンプー」がありますが、この技術はとても大切な技術だという事を知っていますか?
「シャンプー」と言う技術がとても大切な理由をお話します。
- お客様が来店してはじめて行う技術が「シャンプー」である
- お客様の髪や骨格は全員違うと言う事が学べる
- シャンプーはやる人によって全然違う
- 気持ち良さも、人によって変わる
- アシスタントの感情がお客様に伝わる
- お客様の気持ちを理解する
このように、「シャンプーという技術」はとても重要です。
毎日の営業の忙しいさや、慣れ、疲れなどで、シャンプーが疎かになっていませんか?
「作業とは」、事前に決められた事をこなし、ゴールに向けて行う活動の事です。
「仕事とは」結果という価値を届ける活動です。
つまり、言われた通りにこなす事は「仕事」と言えず「作業」に過ぎません。
もちろん、言われた通りこなす事は、あたり前ですが、これではシャンプーの自動機械とかわりません。
最近ではオートシャンプーも増えてきていて、人手不足解消の為や作業負担を減らす為になど、必要になって来てはいます。
しかし、アシスタントの皆さんは、実際シャンプーを行っている人も多いと思います。
オートシャンプーが悪いわけではありません。
実際にシャンプーを行う技術者の考え方や思いが大切なのです。
シャンプーをするとお金が発生します。
お金が発生するという事を、もう少し深く考えてもらいたいのです。
いくらアシスタントと、とはいえお客様から見たら立派なプロです。
プロとしてお金をもらう心構えでシャンプーを行なっていますか?
朝1人目のお客様と最後のお客様と変わりのないシャンプーという技術商品を提供できていますか?
友達や知り合い、家族など来店してくれたらどういう気持ちで、シャンプーしますか?
全員のお客様をいつも同じマインドでシャンプーできていますか?
このマインドはとても重要です。
お客様がサロンを評価する中にシャンプーも含まれている
お客様が来店して、はじめて行う技術が「シャンプー」である事が多いです。(カラーなどのお客様もいますが)
特に新規のお客様が、カットなどで来店した場合は、そのサロンで行うはじめての技術がシャンプーになります。
そのお客様がもし、「シャンプーが下手」だと感じてしまったらどうですか?
もちろんアシスタントの人もお客様として、美容室に行ったことがあると思いますが、その時に「シャンプーが下手」だと感じたらどうですか?
この後のカットも不安になりませんか?
シャンプーもカットも接客もすべて含めた評価が、その美容室の評価になります。
その評価の中にアシスタントの仕事の評価も含まれています。
お客様が思う第一印象がとても大切です。
第一印象が悪いとすべてが台無しになってしまう場合もあります。
お客様が最初から最後まで、喜んで帰っていただける様に、第一印象である「シャンプー」はとても重要な技術だと思います。
シャンプーから学べる骨格について
シャンプーから学べる事の一つに、お客様の骨格や髪質の違いがあると思います。
シャンプーをしていて、骨格や髪質を確かめる事は、とても大切です。
骨格や髪質を知るということは、カットやパーマ、カラーが上手くなる1つの条件でもあるからです。
そして、シャンプーが上手くなるコツでもあります。
骨格は「いびつな球体」をしています。
そして全員の骨格が違います。
ですので、同じシャンプーのテクニックでは、全員のお客様を満足させることはできません。
指の当て方、肘の曲げ方、手首の使い方などを、お客様の骨格にフィットさせる必要があります。
そして、こめかみはへこんでいて、前頭葉は出ている。
後頭部から襟足にかけては、くぼんでいる。
など、骨格も様々です。
この知識はカットするにあたっても、とても大切な事です。
同じカットのテクニックを使っても、それぞれの骨格が違えば、仕上がりの形が変わってきます。
この知識を毎日シャンプー行う時に意識していれば、スタイリストデビューする前にかなりの数のサンプルが集まりますので、自分の記憶に残ります。
部分的に、ここは、へこんでいるから「グラデーション」を使い、出ているから「レイヤー」を使う。
ざっくり言うとこんな感じです。
意識してシャンプーをしていると発見がたくさんありますますよ。
シャンプーから学べる髪質について
髪質を知ると言うことは、スタイルを作る上で大切な要素になります。
濡れている状態の髪。
乾いている状態の髪。
この二つだけでも、髪の状態は変わってきます。
髪質の太い、細いでも変わってきます。
もちろんダメージレベルによっても、髪の状態が変わってきます。
カットのシルエット。カラーの色の出かた。パーマのかかり方。など、髪質の違いよっての変化で仕上がりにも変化がでます。
同じ薬を使っても人の髪の状態によって、仕上がりは全然変わってきます。
このことをアシスタント時代から、意識していると、スタイリストデビューしてから、とても役立ちます。
なぜかと言うと、お客様が帰る時に仕上がりが、わかるからです。
アシスタント時代から意識していれば、自分がスタイリストデビューするまでの間に、かなりの数のサンプルが手に入ります。
これは、とても大きい財産です。
私もこれをアシスタント時代に、忘れないように、ノートに書いてました。
髪質、ダメージレベル。使ったお薬。仕上がり具合。
これらの事を、スタイリストが書くカルテみたいにまとめてました。
そして今日来店するお客様をチェックしておいて、時間が経ってから髪の状態やデザインを確認する。
こんな事をアシスタント時代にやってました。
これはおすすめです。
シャンプーをする時は、お客様の髪を触れる絶好の機会ですので、このチャンスをものにしてください。
シャンプーから学べる大切な事のまとめ
シャンプーから学べる大切な事を、お話しましたが、いかがでしたか?
シャンプーから学べる事は、たくさんあるという事を、少しでも学んでもらえればと思います。
まとめてみると、常に「スタイリストデビューに向けて意識している」ということです。
何となくやっているシャンプーを、「スタイリストデビューに向かっている」と意識を常に持っていると得られる知識量がかわってきます。
毎日クタクタで大変だと思いますが、意識を変えるだけでも、将来の結果は変わってきます。
皆さんも感じていると思いますが、美容師という仕事は、とてもやりがいのある仕事です。
お客様を自分の技術で、変えてあげられる仕事でもあります。
でも、人を喜ばせる事は大変なんですよね。
覚える技術、接客もすべてのお客様にあわせて、こちらがプロとして提供できなければなりません。
でも大丈夫です。
この記事を最後まで、読んでくれている時点でかなり意識高いです。
しっかり学び続けて、技術を取得できれば、周りのたくさんの大切な人を、喜ばせる事もできますし、海外でも仕事ができます。
是非この素晴らしい仕事を、続けて行って、幸せな人生を歩んでください。
この記事が何かのお役に立てれば、幸いです。
また続編を書きますので、ブログをブックマークしてお待ち下さい。
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