今回は美容学生が、「就職活動で見るべきポイント」と「自分にあったサロンの見つけ方」についてお話したいと思います。
美容学生は、2年間という短い期間で、国家試験に向けて覚える事も沢山あって毎日忙しいですよね。
同時に就活に向けても、動かなければならないので、本当に大変だと思います。
しかし、美容学校での勉強もとても大切ですが、就活も同じくらい大切です。
なぜかというと、せっかく就職できたのに、すぐに「美容業界を辞めてしまう」人も少なくないからです。
美容業界はとても素晴らしい業界だと思っています。
自分の技術で、人に喜んでもらったり、役に立てる職業は他にはあまりありません。
そんな素晴らしい業界をすぐに辞めてしまっては、とてももったいないです。
ですので、少しでも何かのお役に立てればと思い、美容学生さんが就職活動で失敗しないポイントをお話したいと思います。
・美容業界で20以上勤務
・美容歴3年で技術売上100万円突破
・美容歴3年で店長就任
・10年目で取締役に就任
・面接に携わって20年以上
・就職活動で悩んでいる
・就活をどのように行えば良いかわからない
・就職で失敗したくない
・自分にあうサロンがわからない
どんな会社があるのか?
まずはどんな会社があり、どんな特徴をもっているのか説明します。
有名店で働いてみたいなぁ…
そうだよね。
やっぱ憧れるよね!
ブランドサロン
ブランドサロンは一般的に認知度も高く、メディアにも影響力を持つサロンですね。
日本全国からの美容学生が集まり、ライバル達が集結します。
技術マニュアルや接客マニュアルもしっかりしていますので、技術や人間力の向上も期待できますね。
向上心の高いスタッフ達と毎日過ごせるので、刺激のある毎日を送る事ができます。
ブランドサロンで働くメリット
- ブランド力がある
- 技術マニュアルがしっかりしている
- ライバルが多いので切磋琢磨できる
- 影響力もあるのでメーカーとのタイアップ商品も作れる
- 撮影機会も多いのでメディアに携わる事もできる
- セミナー活動などの仕事の依頼も頂ける
- ブランド力でお客様も呼べる
- 最新の薬剤と美容機器、ノウハウも学べる
ブランドサロンで働くデメリット
- ライバルが多い
- 撮影やセミナー活動で休みが取りずらい
- 覚える仕事量も多い
- ブランドイメージがあるのでプレッシャーが強い
- お客様からも期待値が高い
- 就職がとても厳しい
- SNSなどの発信力も問われる
- 都内での勤務だとお金がかかる
福利厚生の充実は
嬉しいよね!
大手チェーン店の
強みだよね!
大手チェーン展開をしているサロン
大手のチェーン展開してサロンはトータルバランスが取れているのが、特徴です。
大手チェーン店は従業員も多いので、技術マニュアルもしっかりしているサロンが、多いと思います。
更に、福利厚生もしっかりしていますので、有給休暇なども取りやすいのも嬉しいですね。
店舗数も多いので、女性が結婚し産休を取ったり、その後復帰したりと、家庭と仕事の両立などを応援しているサロンも多いです。
大手チェーン店のメリット
- 福利厚生の充実
- 結婚してからも長く勤められる
- 集客なども会社からのサポートが受けられる
- 技術マニュアルもしっかりしている
- やる気があってテストに受かれば、デビューの時期も早い
- 会社規模が大きいので社会的信用もある
- 専門的技術に集中できる
- 会社の幹部として残れる
- フランチャイズ契約のチャンスもある
- 就職も比較的しやすい
大手チェーン店のデメリット
- 集客も会社が与えてくれるので、甘えてしまう
- ファミリー層も多いので、自分が相手にあわせる必要がある
- 客層が幅広いので、コミニケーション能力が問われる
- スピードや回転率も必要
- 自分のやる気が無いと、ダラダラと経験年数だけが、増えていく
- 良くも悪くも、会社にあわせる必要がある
- 会社が手取り足取りやってくれる
- デザインを追求する機会は少ない
地元で実家から
通えたら楽だろうなぁ…
美容業界は最初覚える事が多いから、
実家から通えるのはメリットだよね!
地元サロン
地元サロンで働くメリットは、金銭面と労働環境の良さがあげられます。
地元のサロンですと、実家から通えたりもするので、金銭面ではとても良い環境だと思います。
美容師は特に、カットウイッグやハサミなど、自己投資しなければなりませんので、とにかくお金がかかります。
実家から通えれば、お金に余裕が生まれますので、とても良い事だと思います。
その他、アイモデル、カットモデル、カラーモデルを地元の友達をピックアップできるので、これは大きなメリットですね。
地元サロンのメリット
- 実家から通える
- 地元に知り合いが多いので、モデルハントしやすい
- 営業時間外などは縛りが少ない
- 個人でお客様を集客するスキルが身につく
- 地元の友達や知りあいもサロンに来てくれる
- 結婚、出産などで職場を離れても復帰しやすい
- 地元で独立を考えているのであれば、色々な面で有利
- 実家から通えれば、食事、洗濯などのサポートも受けられる
- 地域密着の活動もできる
地元サロンのデメリット
- トップの考え方が強いので、自分勝手なトップだと大変
- 都内の有名店よりもメディアに携わる機会が少ない
- 企画運営を一からやる事が多いので、自分達でやる事も多い
- 自己管理ができていないと、ダラダラしてしまう。
- 地元にいる環境に甘えてしまう
- 自分から最新情報を取りに行かないとダメ
あんまりスタッフが多い所は
不安だなぁ…
個人店はオーナーさんから
直接教われるメリットがあるよね!
個人店のサロン
個人店のサロンは、従業員が少ないので、人間関係が良好で働きやすいのが特徴ですね。
もちろん、苦手な人はいるとは思いますが、これはどこに行ってもいます。
だったら少ない方が良いと思いませんか?
それにオーナー自身の目が止まりやすいので、教育に関してもマンツーマンで見てもらえるのも嬉しいですね。
現在のサロン形態は、3人以下のサロンが圧倒的に多いです。
その為、大手サロンで腕を磨いた人や有名サロンで働いていた人が独立して起業したケースも多いのでモチベーションも高いし、直接指導してもらえるのも、魅力ですね。
独立起業する人は、ある程度数字の上げ方も知っていますので、色々なノウハウを聞けるのもメリットですね。
個人店のメリット
- オーナーがいつも気にかけてくれる
- オーナーから直接、技術や売上アップのノウハウが聴ける
- まじかに、オーナーのアシスタントに付ける
- 地元の個人店であれば、実家から通える
- 良い意味でアットホーム
- 情報のシェアがしやすい
- ある程度個性も出しやすい
- 特化した技術も学べる
- 個人店ならではの、解放感もある
個人店のデメリット
- 福利厚生が弱い
- オーナーの独裁力が強い
- 技術が偏る
- システムが大手に比べて手薄である
- 良くも悪くもオーナー次第
- 自分で這い上がれないと、ずっとそのまま
- 起業まもないと、会社経営が不安定
- 技術勉強以外の事もやる事が多い
- 考え方も偏る
どんな風に自分にあったサロンを見つけるか?
まずは自分が「将来どうなりたいか?」を考える必要になります。
前回の記事に書かせていただきましたが、自分の思い描く将来と、働く環境をリンクさせる必要があります。
自分は最終的にどんな人生を歩みたいか?
その夢を叶える為には、どんなサロンで働けば夢に近づくのか、考えてみましょう。
自分にあうサロンを見つける
10人いたら、10人考え方も違います。
これはサロンも同じで、10店サロンがあったら、10店サロンの考え方も違います。
その中から自分にあうサロンを探し出すのは大変だと思います。
そこで、幾つかアドバイスをするのであれば、1年生のうちから、就活をはじめましょう!
今はSNSなどでサロン側もどんどんアピールしています。
素敵なスタイル写真や、HPなどで社内の雰囲気を載せるなどして、サロン側も必死に人材確保に努めています。
ですから、美容学生さんも早くからアンテナを貼っておく事が大切です。
美容学生の1年生は、やる事も多く、環境に慣れる事で精一杯だと思いますが、早く動けばそれだけ自分にチャンスが訪れます。
チャンスを掴むためにも、1年生の内からアンテナを貼って情報収集しておきましょう。
実際にサロンへ足を運ぶ
情報を集めて気になるサロンを見つけたら、まずはお客様としてサロンに行ってみましょう。
SNSで得た情報はあくまでも、外部の情報になります。
実際にサロンに行くと色々な内部情報が手にはいります。
サロンの雰囲気、人間観察、施術内容やお客様としての満足度。
最低でも2〜3回は足を運んで見てください。
担当者も決めず、フリーのお客様としてサロンに行くと、沢山の従業員と触れることが出来ますのでフリー客として行ってみてください。
そこで、美容学生の身分は、無理に明かさないようにするのもポイントです。
美容師側も美容学生だとわかると色々と態度も変わってきますので、あくまで一般のお客様として行ってみてください。
まだそこのサロンに決めたわけではありませんので、美容師とも壁を作り、距離を置いておきましょう。
そして最低でも違う4サロンは実際に行って調べたいですね。
そしたら、比較もできるし、たくさんの情報が手に入ります。
就職するにあたっては通勤時間も気になる所なので、その辺のアクセス状態も調べてみてください。
最初の頃は、とにかく自宅からサロンまでは、距離が短い方が良いです。
最初はトレーニング時間やモデル確保、通常のサロン営業などでクタクタになりますので、通勤時間は重要ですよ!
お客様としてサロンに行く時の見るべきポイント
まずはお客様の客層を見てみましょう。
年齢層、男女比、がどのような構成になっているかで、サロン側が求めて居る客層がわかります。
もちろん、曜日や時間帯にもよって客層も変化しますので、時間帯もずらして行ってみましょう。
次に見るべきポイントは、アシスタントです。
年の近いアシスタントは、自分の1年後や2年後を表しています。
サロンによって教育カリキュラムも違いますので、成長度も比較することができます。
私も必ずアシスタントを見ます。
なるべくキャリアの浅いアシスタントを見て、シャンプーや仕事の動き、接客態度などを見れば、会社の教育がどのような感じなのか、わかります。
そして話す機会があったら、自分が美容学生とバレないように、上手く仕事の事を聞いてみてください。
例えば「美容師さんって大変そうですね」「いつも帰りは遅いんですか?」「お休みの日は何されているのですか?」など質問すると、サロンのでの日常が見えてきます。
ここで多少のネガティブな発言はしょうがないですけど、あまりにも酷い場合は注意しましょう。
そもそも、接客業ですし、お客様は綺麗になって、喜んで帰ってもらいたいのに、スタッフの愚痴は良くありませんよね。
あとは、出来るだけサロンにいる時間は長い方が良いのですが、美容学生さんのお金は限られています。
ですから、「カット」だけとか、「トリートメント」だけとか、クーポンや割引などを上手く使って行ってみてくださいね。
美容学生の就職活動に対しての心構え
この辺は先生達にも、言われていると思うので、ポイントだけ。
就職するにあたっての心構え
美容学生のうちは、教えてくれるのが当たり前でしたが、サロンに入ったら自分から学びに行く必要があります。
自分で、なんでも取りに行かないと、どんどん置いて行かれてしまいます。
与えてくれるのを待つのではなく、自分で取りに行く姿勢が大切です。
そのあたりは、急に社会人になってからできるわけでは無いので、学生のうちに訓練しておきましょう。
SNSを育てておこう
あとは、皆さんSNSなど利用していると思いますが、今のうちから情報発信してフォロワー数を増やしておくのもオススメです。
自分がサロンに入って、アイモデルを探す時にも便利ですし、何よりどうしたらフォロワー数が増えるのか考えますよね。
この考え方はお客様の集客するのにも、活用できます。
今のうちから、積極的に情報発信をする癖をつけて、自己表現する事を覚えておけば、スタイリストになってから役に立ちますよ。
有名サロンを希望しているのであれば、フォロワー数も聞かれるかも知れません。
今のうちにSNSのフォロワー数を育てておきましょう。
美容専売品ショップ ビューティーパーク
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